SIGLENTのSDS800X HDシリーズ高分解能デジタル・ストレージ・オシロスコープは、2GSa/sのサンプリングレートと12ビットのADCを搭載し、優れたノイズフロア性能を持つ製品です。帯域幅は200 MHz、100 MHz、70 MHzのモデルがあり、最大100 Mptsのメモリ長で、2/4アナログチャネルと16デジタルチャネル（オプション）の混合信号解析が可能です。

このシリーズは、SPOテクノロジーにより、最大120,000 wfm/sの波形キャプチャレート（シーケンスモードでは最大500,000 wfm/s）を実現。256レベルの輝度階調表示と色温度表示モードを備えています。また、高感度・低ジッターのデジタルトリガーシステムを採用し、シリアルバストリガを含む多彩なトリガモードをサポート。ヒストリ波形記録、サーチ＆ナビゲート機能、マスクテスト、ボードプロット、電力解析など豊富なツールを提供します。

さらに、25 MHzの任意波形発生器オプションやシリアルデコード機能も装備。7インチの静電容量式タッチスクリーンはマルチタッチジェスチャーに対応し、直感的な操作が可能です。マウスコントロールやLAN経由でのリモートWebコントロールもサポートしています。本シリーズは、高性能と使いやすさを兼ね備えた、プロフェッショナル向けのツールです。

シリーズ特長

12bit高分解能

高分解能オシロスコープは、信号の検出・表示能力に優れ、信号の細部や特性の解析に役立ち、高精度電源試験、電源リップル測定、機器の性能最適化、エンジン制御ユニット試験などのアプリケーションに大きなメリットをもたらします。

最大100Mptsメモリ長

最大100Mptsのメモリ長により、長時間信号、低周波信号、過渡現象の観測・解析に適しています。メモリ容量が大きいため、より多くのデータ処理が可能で、演算結果の精度や安定性も高くなります。

多彩なトリガとデコード

エッジ、スロープ、ディレイ、セット/ホールド、各種シリアルバス等の様々なトリガタイプを搭載しており、組み込み業界ではI2C、SPI、UARTプロトコル、自動車業界ではCAN、LINプロトコルのトリガとデコードをサポートします。バスのプロトコル情報を正確に取得し、表形式等の直感的な表示にもできるため、安定的な測定やテストが可能です。

パワフルな演算機能

本シリーズは、FFT機能を内蔵し、最大2Mptsの演算点数をサポートします。独立した4つの演算波形とユーザー定義の演算式に対応しており、優れたスペクトル分解能で信号の周波数成分とエネルギー分布を正確に分析できます。これにより、スペクトラムアナライザとしても簡単に使用可能です。FFT機能には、様々なウィンドウ機能、通常、平均、最大値ホールドモード、ピーク検出、浮遊周波数の自動検出、表示リストのマーキングが含まれており、多彩な解析が可能です。

効率化された電力解析機能

SIGLENTの電圧プローブ（DPB5000シリーズ）と電流プローブ（CP6000シリーズ）を使用した電力解析は、電力品質、高調波電流、突入電流、過渡応答など、12種類のパラメータを迅速かつ正確に解析できます。これにより、エンジニアは面倒な手動設定や複雑な数式計算を行う必要がなくなります。また、異常高調波の観測、高調波の解析、機器の安定性評価、電磁干渉の判定など、さまざまなテストに最適です。

ループ応答テストにも最適

標準でボードプロット機能を搭載しており、シグレントの絶縁信号発生器オプション（SAG1021I）や任意波形発生器を使用してループ応答テストを実行できます。これにより、DUT（被試験デバイス）の周波数応答曲線を提供し、各周波数ポイントでのゲイン値と位相値を簡単に取得可能です。また、データリスト、カーソル測定、自動測定機能を用いてボードプロット曲線を詳細に解析し、システムの安定性を評価することができます。

16ch デジタル・ロジック信号解析

SIGLENTの16ch ロジックアナライザプローブオプション（SLA1016）と組み合わせることで、他のテスト機能と干渉することなく16個のデジタルチャネルを追加できます。

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